月読みの森

うれしいv

現実を拒絶した夢の中のとうかさまより、すてきなお話をいただきましたv
そちらのサイト様の長編の番外編です。(長編も素晴らしいvvvv)
のせてもよいよと優しいお言葉をいただきましたので、早速のっけてみましたv

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貴方と甘い一時を   前編


注意:

※長編朝ルル“君とずっと一緒”の空白の5日間のお話
※幹部にはまだルル=ゼロはバレていません。
※甘いです。
※捏造は当然です!


それでもOKという方は↓へスクロール


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「ねぇ、ルルーシュ君。明日、デートしよっか。」
「・・・デート?」
 いきなりのお誘いに、ルルーシュは小首を傾げた。


「・・・なぁ、俺、さっきそこで聞いちまったんだけどよ・・・。」
 騎士団幹部のラウンジ、そこで、声を潜め、幹部達に話しかける玉城の姿があった。
「・・・なんだよ、もったいぶって。」
 南が訝しげな視線を向ける。
「そうよ、さくさくと話しなさいよ。」
 井上が付き合ってられないとばかりに溜め息をつく。
「・・・朝比奈とルルーシュが、明日、デートするらしい。」
「「「「「デート!?」」」」」
 幹部達の声が揃う。
「・・・ああ!デートだ!!・・・朝比奈がルルーシュとどんなデートをするか、気にならねぇか?」
 ルルーシュが騎士団へやって来て3日。未だに自分達を警戒するルルーシュに、幹部達は痺れを切らしていた。カレンや四聖剣、それに、藤堂の話を聞くに、本当に天然で可愛らしいのだ、という話なのに、そんな表情も素振りも、彼は、自分達の前では決して見せないのだ。
「・・・そりゃ、気になるけど・・・。」
 杉山が呟く。
「だろ!?・・・俺達には見せないルルーシュの素顔ってやつも拝めるかもしれねぇぜ!」
 二ヤリ、と玉城が笑う。その言葉に、ぐらぐらと揺れていた幹部達の心が決まった。
「・・・扇、良いよな?」
「・・・許可する。・・・っていうか、俺も見たい。」
 うん、と一斉に幹部達が頷いた。
 それを遠くで眺めていたC.C.がクス、と笑う。
「・・・ヤツに報告が必要か?」


 翌日。鼻歌を歌いながら月下の整備を終え、朝比奈がウキウキとした様子で、格納庫を出て行く。それを横目で確認した後、杉山がインカムに向かって小声で話す。
「朝比奈さんが格納庫を出たぞ。」
『了ぉ解!』
 玉城の返事があって、杉山も格納庫を出る。その様子を遠巻きに四聖剣が眺めていた。
「・・・はぁ、俺、知らねぇぞ?」
「・・・精々、当てつけられて帰ってくればいいんですよ。他人のデートをのぞくなんて悪趣味な!」
 卜部が頭を抱えて、千葉が憤慨する。
「・・・まあ、我等にC.C.が報告してきたのも、そういう思いがあってのことだろう。彼女もルルーシュ君のことは大切にしているのだからな。」
 仙波が苦笑する。
「それに、扇達の気持ちもわからないでもない。いつまでもあの調子ではな。」
「・・・ルルーシュが余計に警戒しそうですがねぇ。・・・ったく、これじゃ、いつまで経ったって、ゼロがルルーシュだなんて言えねぇよ。」
 卜部が肩を竦め、黙々と作業をする藤堂を見る。
「中佐、戻ってきたら、一喝やっちゃくれませんかね?」
「・・・朝比奈がいろいろ考えてるようだ。それで勘弁してやれ。・・・俺達より、あいつの方が腹を立ててるからな。・・・まあ、玉城に聞こえるようにデートに誘ったのは朝比奈の計画らしいが。」
「はぁ!?・・・じゃあ、何ですか、これは朝比奈の奴が仕組んだってことですか!?」
 千葉が藤堂を見やると、藤堂は苦笑する。
「・・・まあ、ルルーシュ君を早く馴染ませたいが故の行動ととるべきか、それとも・・・。」
「・・・手を出すなっていう警告の方が強い気がしますけどねぇ、俺は。」
「あいつ・・・まあ、確かに、幹部連中がルルーシュ君の美貌に見とれてることがたまにあるが・・・牽制のつもりか。」
 呆れてものも言えないといった風に千葉が肩を竦め、作業に戻る。
「ったく、ヤラセか。・・・バレたらルルーシュに怒られっぞ、あいつ。」
 卜部もまた作業に戻り、烈火のごとく怒るルルーシュを想像し、ぶるり、と身体を震わせた。


 ゲットー内・公園

 私服に身を包んだ朝比奈が、こちらもまた私服に身を包んだルルーシュがきょろきょろと周りを見回しているのを発見して、笑みを深める。
「ルルーシュ君!」
「あ・・・省吾さん。」
 ホッとはにかんだ笑みをうかべ、ルルーシュが朝比奈に駆け寄る。

 それを隠れて見ていた扇達がほう、と一様に溜め息をついた。
「・・・あ~、あんな笑顔、見たことねぇぞ・・・。」
「あの笑顔、カレン達はいつも見てるのね。」
 玉城と井上が呟く。
「「「「「なんだかなぁ・・・。」」」」」
 顔を見合わせた幹部達は、全員で溜め息をつく。

「・・・さて、どこ行こうか?」
 ニコニコと笑う朝比奈に、ルルーシュも笑顔で答える。
「この間、ゲットーで、珍しい雑貨屋を見つけたんです。そこ行ってみませんか?」
「・・・む。また、ゲットー歩いてたの?」
「あ・・・;」
 朝比奈が軽く睨むと、ルルーシュがマズイ、といった表情を浮かべる。
「ひ、1人じゃないですから!!」
「へ~、じゃあ、誰と行ったのかなぁ??」
「・・・・・・・・・す・・・ざく、です。」
 自分の余計な発言に、がっくりと肩を落としながらも素直に答えるルルーシュに、朝比奈は眉を顰める。
「枢木と行ったの?」
「・・・本当は1人で行こうと思ったんです。でも、そしたら、スザクに見つかって・・・でも、どうしてもナナリーにっ。」
 必死に言い募るルルーシュの頭を軽く撫で、朝比奈は苦笑をうかべた。
「しょうがないなぁ、そういう時は、1人で行こうとしないで俺に言うんだよ?・・・直接、租界から行こうとするから枢木に見つかるんだ。」
「・・・今度からは、ちゃんと省吾さんに言います・・・。」
 しゅんとしたルルーシュを、朝比奈は可愛ぃ~vと抱きしめる。当然、照れたルルーシュは顔を真っ赤にして抵抗するのだが。

 そんな表情豊かなルルーシュを見て、幹部達はぼうっとなってしまう。ラウンジにいる時も表情は動いていたように思ったが、それがとんでもない思い違いだと理解する。気を許している人間が相手だとあれ程にハッキリと変わるのだ。
「・・・俺達、全然信用されてないんだなぁ・・・。」
 扇がへこむと、南がよしよしと背を撫でる。
「まだ3日だ。・・・あっちとは年季が違うんだ。焦らずやろうぜ?」
「・・・はぁ、そうだな。」
 扇が顔をあげると、ルルーシュと朝比奈が角を曲がって行く。
「・・・よし、追うぞ。」
 まだ、自分達の知らないルルーシュが見れるかもしれないと、懲りもせず扇達は追跡を再開する。

「ここを右です。」
「・・・おぉ~~~。ゲットーにこんなトコがあったのかぁ。」
 ゲットーだというのに、整然としたマーケットといった感じで、朝比奈は素直に驚いた。
「ふふ・・・ちょっと前に咲世子さん・・・あ、家でお手伝いさんをしている日本人の女性なんですけど。その人に教えてもらったんです。・・・ナナリーが最近日本の小物とかに興味を持っていて、どこかにそういうお店がないかって聞いて・・・。」
「へぇ~、そのお手伝いさんすごいねぇ。」
「はい。すごいんです。・・・ナナリーに折りヅルを教えてくれたり、この間は願いごとを叶える道具の中でも強力なのがないかって聞いたら、えっと、わら人形って言うんでしたっけ?アレを持って来てくれたんですよ。」
「わッ・・・わら人形・・・そりゃ、本当にすごいね・・・。」
「・・・確認なんですけど、本当は、わら人形って人を呪うやつですよね?」
 ギョッとする朝比奈に、ルルーシュは自信なさげに訊く。
「そ、そうだよ!!まさか、使ってないよね!?」
「さすがにちゃんとした使用方法では使ってないですよ・・・確か、丑の刻に人気の無い所で五寸釘をわら人形に打ち込むんですよね?」
「・・・そう。使ってないなら良かった。・・・っていうか、使用方法を知ってるルルーシュ君の方がびっくりだよ。そのお手伝いさんに教えてもらったの?」
「いえ・・・昔、スザクに・・・ほら、あそこ、神社だったでしょう?」
「・・・くるくるスザクめ・・・余計なことばっかりルルーシュ君に教えて!!」
「くるくるって・・・。」
「髪の毛くるくるだからくるくるで良いんだよ。」
 呆れたように言うルルーシュに、朝比奈は胸を張る。
「・・・はは・・・。くるくる、ですか・・・。」
 から笑いするルルーシュ。
「そう。今度から、くるくるって呼んでやりなよ。」
「・・・いや、さすがにそれは・・・。」
 困ったように笑い、ルルーシュは朝比奈の意識を余所にやろうと店を指す。
「ほら!省吾さん。・・・あのお店ですよ。」
「うん?・・・あぁ、あれ?」
「はい。・・・ね、いろんなもの売ってるでしょう?」
 話題を変えることに成功したルルーシュはホッと息をつく。それを横目で確認し、朝比奈は苦笑する。
「・・・ナナリーちゃんには何を買ったの?」
「えっと、風鈴です。」
「ああ、それなら目が見えなくても楽しめるものね。」
「はい。」
 ニコ、と笑い、ルルーシュは店内に入る。それに続こうとして、朝比奈はくるりと後ろを振り返る。驚いたのは幹部達だ。思いっきり目が合ってしまって、かちん、と固まる。
「・・・尾行下手。ルルーシュ君に気づかれるでしょ。」
 ぼそっと告げると、朝比奈は店内に入っていく。



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 後編に続く。


ほう~
素敵v
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