月読みの森

そしてまたv

深淵に響くは光の狂詩曲さまから頂いたお話v
これも遊んでみましたv
前編はふつーにのっけて、後編はパスワードでv
「病人は盛りにつく」と同じで、見たいという人は、
 コメントで、管理人のみ閲覧にして請求して下さい。
 その時、メアドを忘れずに。
 一応、最低限の礼儀は守ってね。
それで、送りますのでv
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愛しい君に、優しさを 前編


一万HIT企画、炎様リクエスト。

朝ルル裏。朝比奈、藤堂、ラク、カレンにゼロバレ&皇族バレ。幹部にはゼロバレのみ。 スザクの言葉に傷ついたルルを慰める朝比奈。

まずは前編です!!



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『ゼロは、間違ってる!!』

黒の騎士団アジト。ルルーシュは一人、暗い部屋で膝を抱えていた。
昼間、スザクに言われた言葉が頭を離れない。

『間違った方法で手に入れたモノに、意味なんて無いんだ!!』

「・・・・っ・・・」

スザクの言葉を思い出し、唇を噛み締めるルルーシュ。

――正しい方法でないこと位分かっている。でも、これしか自分が取れる道は無かったんだ――――!!!

ギュッと、ルルーシュは自分自身を強く抱きしめる。
その瞳から溢れる雫が、止まることはなかった。




所変わって、騎士団アジト内、ラウンジ―――

「あらぁ~?」

ラウンジへとやって来たラクシャータは、そう声を上げた。

「うん? 珍しいな、ラクシャータ。どうした?」

いつも機体の傍にいるラクシャータがラウンジへとやってくることは珍しい。
来るとしても必要な会議の時などだけだ。
そう思い、不思議そうにラクシャータに問いかける藤堂。

「ゼロに用事があってきたんだけど、まだ来てないの~?」

その問いに、ラクシャータはきょろきょろと辺りを見回しながら答えた。

「ゼロ・・・か? 今日はまだ来てないようだが・・・」

ラクシャータの言葉に、眉を顰めながら答える藤堂。

「そぉ~・・・・」

その答えに、ラクシャータは残念そうに肩を落とす。

「ゼロに何の用です?」

と、藤堂の横に控えていた朝比奈が顔を出して問いかけた。
その表情はいつもの飄々としたものだが、声にはゼロを心配している思いがありありと表れている。
ゼロに何か?! と焦った心の声が聞こえてきそうな程だ。
そんな朝比奈に、ラクシャータは苦笑いをしながら答えた。

「悪い話じゃないわよぉ~? ゼロって、機体の損傷率が高いでしょう? だからゼロの機体を少しでも耐久性の高いものにしようと思ってぇ~。相談に来たんだけど、いなんじゃしょうがないわねぇ~」

そう、残念そうに考え込んだラクシャータ。

「そういうことなら全然OKだよ!」

そんなラクシャータに、朝比奈は親指をぐっと立てて即答した。

「おい、朝比奈!」

そんな朝比奈に、藤堂は焦ったような声を上げた。
いくらゼロが心配だからって、相談もなしに即答はまずいだろう。
だがそんな藤堂の思いもどこ吹く風。朝比奈は藤堂に笑ながら答えた。

「大丈夫!! それにルルちゃんのこと、藤堂さんだって心配じゃないですか?」

「それはそうだが・・・・」

朝比奈の言葉に、思わず頷く藤堂。

確かに、危険だからゼロには後方に控えていて欲しいというのが本音である。最も、ゼロのナイトメアの腕が悪いというわけではない。一般の軍人よりは腕は立つ。しかし戦場で彼を狙ってくるのはエース級のパイロットばかりなのだ。正直、ゼロの腕では分が悪い。だがトップに立つものが動かなくては下の者はついてこないというのが彼の信条である。それ故、ゼロが後方に控えていることはない。

それならせめて機体を頑丈にておきたいと思うのは当然か。

と、思案する藤堂の耳に、ドアの開く音が響いた。


「あれ、カレン?」

やってきたのは、エースパイロットであるカレンの姿。
学園から直行したのだろう。制服のままである。
それも、どこか慌てているように見える。そんなカレンに、朝比奈が不思議そうに声をかけた。

「朝比奈さん・・・・!!」

と、朝比奈がいることに気付いたカレンは慌てたような声を出し駆け寄ってきた。

「どうしたんだ、そんなに慌てて」

その、常に無いカレンの様子に、眉を顰める藤堂。
周りにいるのがラクシャータと藤堂だけだとわかったカレンは、苦悩の表情を浮かべながら口を開いた。

「ルルーシュが・・・!!」

「?! ルルちゃんがどうかしたの?!」

カレンの口から出た名前に、焦る朝比奈。
カレンに詰め寄り、続きを促す。

「さっきから部屋に篭って出てこないんです。呼んでも答えないし・・・!!」

そんな朝比奈に答えるように、状況を話すカレン。
カレンもまた焦り、落ち着きを失っている。

「昨日までは普通だったのに・・・!!」

興奮したように手を握り締め、ルルーシュの状態を語る。
その様子を見ながら、藤堂が問いかけた。

「紅月君、ルルーシュ君は何時からそうなったんだ?」

「さっきです。やってきたと思ったら部屋に籠もっちゃって・・・」

カレンの言葉に、ふむと考え込む藤堂。

「表の生活で何かあったのか・・・」

「!!」

と、藤堂の言葉を聞いた瞬間、朝比奈が飛び出すように駆け出した。

「あ、朝比奈さん!!」

走り出した朝比奈に、慌てて声をかけるカレン。
しかし朝比奈はその声にも立ち止まることなく、走りながら叫んだ。

「俺ルルちゃんのところに行ってくるから、後よろしくね!!」

「ちょっ!!」

朝比奈の言葉に、目を見開くカレン。

「分かった。任せたぞ朝比奈」

「藤堂さん!!」

しかし、藤堂から出たのはは朝比奈の行動を認める言葉。
思わず、非難の声を上げるカレンに藤堂は諭すように言葉を紡いだ。

「俺たちではどうしようも出来ない。だが、朝比奈なら大丈夫だろう」

「そうねぇ~。何だかんだでルルーシュ様、あの男には甘いのよねぇ~」

そして藤堂の言葉を肯定するように、ラクシャータが続けた。

「そうですけど・・・」

二人にそう言われ、カレンはしぶしぶと引き下がった。
確かに、恋人である朝比奈が適任かもしれない。けれど、自分だって彼を守る騎士なのだ。どこか釈然としない思いを抱えながら考え込むカレン。

そんなカレンに、藤堂が声をかけた。

「ルルーシュ君は朝比奈に任せて、俺達は俺達にしか出来ない事をすればいい」

「・・!はいっ・・・・!!」

藤堂の言葉に、カレンは元気よく頷いた。
そうだ、私には、私にしか出来ないことをすればいい。
それが、彼を守ることに繋がるのだ。

彼の心を守るのがあの男だとしたら、私は彼の身体を守る盾となる!!

そう、決意を改たにしたカレンは、きっと顔を上げたのだった。






一方、暗い部屋でルルーシュは膝を抱えてうずくまっていた。

そんな中、こんこんと控えめにドアを叩く音が響く。
しかし、ルルーシュはその音を聞こえないふりをした。
と、心配そうな男の声が聞こえてきた。

『ルルちゃん?』

ぴくりと、震えるルルーシュ。

『入るよ?』

プシュッと音がして、扉が開いた。

「ルルちゃん・・・」

心配そうに、ルルーシュの元に近づいてくる男。

「・・・省吾さん・・・」

その声に、ルルーシュは今まで伏せていた顔を上げた。

「どうしたの? そんなに震えて・・・」

震えるルルーシュに、眉を顰める朝比奈。
ルルーシュの横に歩み寄り、傍に腰を落ち着けた。

「あいつが・・・」

「あいつ?」

ポツリと呟いたルルーシュに、朝比奈は訝しげな表情を浮かべる。
その横で、ルルーシュは悲痛な声を上げた。

「俺は、間違ってるんだと・・・間違った方法で手に入れたものに意味は無いんだと・・・!!」

「ルルちゃん・・・・・」

血を吐くようなルルーシュの言葉に、朝比奈は痛ましげに眉を顰める。
だがルルーシュは叫んだことで止まらなくなったのだろう、更に痛々しい声を上げた。

「それでも俺は!! これしか方法が!!」

「ルルーシュ!!」

ルルーシュの悲鳴にたまらなくなった朝比奈は、強く名前を呼びギュッと細い身体を抱きしめた。

「省吾、さん・・・・?」

何時も飄々とした朝比奈からは考えられないような真剣な声に、戸惑うルルーシュ。
そんなルルーシュを抱きしめながら、朝比奈は悲しそうな声で囁いた。

「そんなに、自分を傷つけないでよ・・・」

俺まで、悲しくなっちゃうよ・・・

「間違ってるなんて、誰が決めるのさ? あいつにとっては間違ってるかもしれないけど、俺は間違ってるとは思わない。むしろあいつの方が間違ってる!!」

呟くような声で、しかし最後だけ力強く宣言する。
そして一旦抱きしめる腕を放し、ルルーシュと視線を合わせる。

じっと、悲しみに揺らぐルルーシュの瞳を見つめながら、朝比奈は真摯な瞳で告げた。

「ルルちゃん。俺は何があっても君についていくよ。だって、それが俺の信じる道だから」

「省吾さん・・・」

そんな朝比奈を、目を見開いて見つめるルルーシュ。

―――本当に?

それでもまだ痛みに怯えるルルーシュに、朝比奈は痛ましげに顔を歪め頬を撫ぜた。

「だから、そんなヤツの言葉に傷つかないでよ・・・」

「・・・・っ!!」

朝比奈の言葉に、嘘はない。
そう感じたルルーシュの瞳から、大粒の涙が零れる。
しかしそれは悲しみの涙ではなく、喜びからの涙だった。

その涙に、朝比奈は苦笑いを浮かべる。

「そんなに泣くと、目が溶けちゃうよ?」

そう言って涙を拭う朝比奈に、ルルーシュはしゃくりあげながら答えた。

「だって・・・止まらっ・・・・!!」

そんなルルーシュを、朝比奈はぎゅっと抱きしめた。

「大丈夫。俺がこうしててあげるから・・・」

「省吾さん・・・」

その優しい温もりに、ルルーシュはぎゅっとしがみ付いて涙を零した。


それから暫く。ようやくルルーシュが落ち着いてきたことを確認した朝比奈は腕の中の少年を覗き込んだ。

「もう、大丈夫?」

「大丈夫です・・・・でも、もっとぎゅっとして・・・?」

腕の中で、目を腫らしながらも可愛らしくお願いしてくる少年に自然に笑みが零れる。

「了解」

そう言って、ますますぎゅーとルルーシュを抱きしめる朝比奈。
しかし嬉しく思いながらも、朝比奈は複雑だった。

幾ら慰める為とはいえ、腕の中にずっと愛しい少年を抱いているのだ。
何も思わない方がおかしい。

「っと・・」

そう思っていた朝比奈は、ルルーシュが身じろぎした事に気付くのが遅くなってしまった。
結果、熱が篭もり始めた下肢をルルーシュに押し付けるようになってしまった。

「!!」

ビクリと、真っ赤になって固まるルルーシュ。

その様子に、朝比奈はあちゃぁと顔を歪めた。

「しょ、省吾さん・・・・?!///」

顔を真っ赤にしながら、上目遣いで問いかけてくるルルーシュ。
だから、この子は自分の魅力というものを自覚しているのだろうかと思いながら朝比奈は苦笑いを浮かべた。

「だって、そんな風に抱きつかれたらしょうがないよ」

そう言って、今度は真剣な、男の顔でルルーシュを見つめる朝比奈。

「俺だって、男なんだよ? 大好きな子を腕に抱いてたら、そうなっても仕方ないでしょ?」

何時もの飄々とした雰囲気を一掃し、獣のような危ない空気でルルーシュに告げる。
その、肉食獣の様な瞳に見据えられ、ルルーシュはぴくりと震える。

少し、脅しすぎたかな?

しかし、これ以上は本当に危険すぎる。理性を保つのも一苦労なのだ。

嫌がられるだろうなと思いつつ、朝比奈が腕を放そうとしたその時、

「・・・構いません・・・」

ぽつりと、ルルーシュが呟いた。

「へっ?!」

思わず、素っ頓狂な声を上げた朝比奈を、ルルーシュはきっと顔を上げて見つめた。

「っ! だから、省吾さんになら構わないといってるんです・・・!!」

真っ赤になりながら叫ぶルルーシュ。
その言葉に、朝比奈はぽかんとしたが、ルルーシュが何を言っているのかを理解すると満面の笑みを浮かべた。

「ルルちゃん!!」

「ほぉわっ!!」

そしてギューッと、音を立てるほどに強くルルーシュを抱きしめる。

「大好き、大好きだよ!!」

頬ずりする様に、ルルーシュに抱きつく朝比奈。
先程までの獣のような空気はどこへ行ったのか。
今はまるで尻尾を振る犬の様にルルーシュに抱きついている。

「うぅぅ///俺も、好きですよ」

そんな朝比奈に、ルルーシュは照れながらも答えを返した。

「うん、知ってる!!」

ルルーシュの言葉に、朝比奈は満面の笑みを浮かべている。
そんな朝比奈に苦笑いを浮かべながら、ルルーシュは恥ずかしそうに呟いた。

「///優しく、してくださいね・・・」

「もちろんだよ」
 
そんなルルーシュに、朝比奈は笑顔で答えたのだった。







取り合えず、前編です。
取り合えずと言いながらかなり長くなってしまいました(汗)
朝比奈さん、軍人なので一応獣のような危ない空気を醸し出してみました。でもやっぱり朝比奈は朝比奈ということで(笑) 危ない空気を出しても、根はやっぱりお祭り好きな楽しい人間だと思うんですよねぇ~(笑)

あああv
甘い二人が素敵v
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