月読みの森

えへへへへv

ちょーーーちジャンルが違うんですが、お話しをいただいてきました。
飾っても良いよとおっしゃってくださっているので、早速♪

ちょっちせつめいすると、

シカナルです。
つまりは、ナルトv
実は、ナルト好きですがあんまり読んでませんv
でも、こちらのシカナルは大好きでしっかりとファンですv
ので、リクさせていただいちゃったりしたのです♪
そのすばらしいお話を飾らせていただけるの、とっっても嬉しいですv


と言うことで、そのすばらしいお話を♪
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面影


「ナルト様、こんにちは!」
「遊びに来ましたー!」
 穏やかな昼下がり。庭にある椅子に座って本を読んでいたナルトは、元気な少年少女の声に顔を上げた。
「いらっしゃい、サクヤ、チヤリ、シバ。今日はお前達が休みなんだな」
 穏やかな笑みを浮かべて歓迎するナルトにぽうっと見とれていた三人はハッと我に返って頭を横に振った。
「いいえ、今日は珍しく皆休みなんです! もうすぐケンとヒスイも来ます!」
 頬を紅潮させながら応えるサクヤにそうか、と頷きかけたナルトは、森に入ってくる若々しい命の気配に顔を綻ばせた。
「ああ、来たみたいだな。近くにシカがいる。すぐ来るだろう、一緒にね」
 くすくすと楽しげに笑うナルト。
 どうして楽しそうなのかわからない三人は首を傾げていたが、突然目の前に姿を見せた者達にああ、と納得した様子で苦笑した。
「お帰り、シカ」
「ただいま、ナル。こいつらを拾ってきたぞ」
 姿を現したのはナルトの伴侶であるシカマル。
 そして、彼の力で宙に浮き、バタバタともがいているケンと憮然とした表情で正座をしているヒスイであった。
「シカ、二人を下してやって」
「わかってる」
 己に寄り添うナルトを抱き締めたシカマルは優しい口づけを一つ落とすと力を消して二人を地面に下す。
 ヒスイは上手く着地したが、ケンは無様な姿で地面に激突し、皆の笑いを誘った。
「う~酷いですよ、シカマル様! いきなりだなんて!」
 ぶつぶつ言いながら立ち上がるケンに、シカマルは意地の悪い笑みを浮かべた。
「お前が悪いんだろうが。俺の背後を取ろうなど、百年早い」
 シカマルの言葉にケンが何をしようとしたのかわかったサクヤ達は、口々にケンを詰った。
「あんたまたやったの!? ばかじゃないの?」
「シカマル様に勝とうなんて無理よ」
「いい加減諦めたらどうだ?」
「ちぇ。なんだよ、みんなして」
 皆に畳み掛けられたケンはぷうっと頬を膨らませて拗ねてしまった。
そんな子どもっぽい仕草に懐かしい人の面影が重なってナルトはくすくすと笑った。
 百年前、土地神になるまで共に過ごした同期達。
真実を話し、現人神になった後も友として接してくれた彼らの血が今受け継がれてここに在る。
 それは彼らと自分達の絆が起した一つの奇跡。
「ナルト様?」
「どうしたんですか?」
 笑いながら今にも泣きそうな表情を浮かべたナルトに皆が心配そうに声をかける。
一人ナルトの心情がわかったシカマルがナルトを抱き寄せて腕に閉じ込めた。
「ナル、泣きたいなら泣けよ」
―――大丈夫だから。
 シカマルの優しい言葉にナルトは一筋の涙を零す。
 しかし、それ以上ここで泣くわけにはいかなかった。
目の前にはサクヤ達がいる。彼女達によけいな心配をかけたくないのだ。
「……大丈夫。ちょっと思い出しただけだから。懐かしい光景を」
 曖昧に告げるナルトから自分達の先祖のことであるのだと気付いたサクヤ達は何と言っていいかわからず押し黙った。
「……あの、もしよかったら話してくれませんか。俺達の先祖のことを」
 少しの沈黙の後先に口を開いたのはヒスイだった。
 ネジとヒナタの面影を写すそのまっすぐな白い瞳にナルトはふわりと笑みを浮かべると、シカマルから離れて頷いた。
「君達が嫌でないなら話をしようか。懐かしい、昔話を」
 ナルトの微笑みにほっとした面々は勢い良く頷く。
 ずっと聞かされてきた黒の神様と金の神様の物語。
その中に登場する己の先祖達。
 その真実を知る者からの話を、本当は聞きたくて仕方がなかったのだ。
 今まで言い出せなかったのは時折自分達を見て悲しげな表情を浮かべるナルトとシカマルの様子に、彼らが過去を思い出として昇華できておらず、辛い思いをさせるのではないだろうかという不安があったから。
 でもそれを吹き飛ばすような柔らかい笑みに皆安心した。
「じゃあ、今からお茶にしようか。長い話になるだろうから」
「はい!」
「じゃあ、私が準備します! お二人はそこで休んでてください!」
「私も手伝うわ」
「じゃ、俺達も椅子やテーブルのセッティングしようか」
「そうだな」
「しょーがねーやるか!」
 わらわらと動き始める子ども達にナルトとシカマルは微笑み合う。
 約束通り、サスケの妻として、また優秀な医療忍者として彼と里を支え続けたサクラ。
 暗部総隊長として里の重鎮として兄とイタチと共に里を守り続けたサスケ。
 旧家の忍として里の重職についたチョウジと彼にいつの間にか寄り添ったいの。
 日向の悪しき習慣を一新し、一族と里を繁栄に導いたヒナタと夫となりそれを支えたネジ。
 一族の女性とそれぞれ結ばれ、里の諜報部隊で尽力したキバとシノ。
 目の前で彼らの面影を継いだ子ども達が動く様は昔に戻ったように思わせる。
「……俺達もああだったよな」
 ぽつりと呟くナルトに、シカマルはああ、と頷く。
「サクラとサスケの子孫のサクヤがまとめ役で、いのとチョウジんとこのチヤリがマイペースに見せかけてそれをサポート。キバんとこのケンが悪ガキよろしく騒いで、それをシノんとこのシバが無口で見てるだけ」
「ヒナタとネジの子孫のヒスイは純粋で冷静。時に呆れつつ皆を見守っている……ふふ、本当によく似てるよ」
 ナルトの懐かしそうな表情に寂しさが混じるのは彼らと別れを告げる前に眠ってしまったからだろうか。
 シカマルには心の整理をして、彼らと別れを告げる時間があった。
だが、突然人としての生を終えたナルトはそれができなかったのだ。
―――せめて別れの挨拶くらいさせてやりたかった。
 シカマルは今になって心から思う。
 いっそのこと過去に渡って一言告げることができたら。
時を渡る神術を知るシカマルは一瞬そう考える。
 だが、土地神として、また知の神として君臨する今、己の私情で時を渡ることは許されないことだと思い直し、その思いを振り切った。
 ならば、自分にできることはナルトに悲しい顔を、昔を思い出す暇を与えないくらい幸せにすることだけ。
「……ナル、俺達も残さないか」
―――彼らが残したように、俺達を受け継ぐ命を。
 シカマルの言葉の意味が分かったナルトは驚いた表情をすると、その一瞬後にはかあっと頬を赤らめる。
 その鮮やかな変化にくすりと笑んだシカマルは、耳元で何事かを告げた。
「―――っ! ……うん」
 その言葉を聞いたナルトは泣きそうな顔をぐっと堪えると幸せそうな表情でシカマルに頷いた。
「ナルト様ーっ、シカマル様ーっ」
「準備できましたーっ」
 サクヤ達の呼び声に意識を戻した二人は軽く手を上げてそれに応える。
「いこうか、ナル」
「うん」
 駆け寄ってきたケンに急かされながら、おいしそうな香りがするテーブルに向かって歩き始めた。


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