月読みの森

ふじばかま

源氏物語ゆかりの花・ふじばかま。
ラジオなんかでよく聞いていて、どんな花なんだろう? と、思ってたら、近所のスーパーに入っている花屋さんで売っていた。
いわゆる紫色の花と聞いていたので、鮮やかな色かなと思っていたんだけど、ちょっと濃いめの、暗紫色? とでも言えばいいのかな? 落ち着いた色の花でした。(散房上に淡い紫紅色の小さな花をつけるものらしい)

花自体も咲き誇る…という感じではなく、銀木犀みたいなイメージを持ちました。
小さな花がちらちらとついていて、しかも木ではなく草花。
これが、平安時代…源氏物語の時代には、そこかしこにあったのだと思うと、感慨深いですねぇ。
京都では、これを栽培して、増やしているそうですね。
いつか、平安の世のように、ふじばかまが風に揺れる姿を、そこかしこで見ることができるのでしょうかv
  フジバカマ


で、おまけのギアちゃんv
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あの子が死んだ日・中


 あまりのことに混乱したカレンだったが、立ち直るのも早かった。(これも、ミレイのトンでも企画で鍛えられたせいかもしれないと思うと、少々情けないが)
「……何故、ですか」
 そうして発したのは、問いかけ。
 藤堂の言葉を、是とした訳ではない。
 だが、軍人であり、規律には人一倍厳しい(でなくては、軍人は務まらないだろう)藤堂が何故そんなことを言うのか。
 頭を下げてまで、朝比奈の行動を庇うのか。
それが、分からない。
 分からないから、報告にも行けないし、藤堂の願いに是と言うこともできない。
 だから、問うたのだ。
 理由が真っ当なモノであるのならば、納得もできるのだから。規律違反をした朝比奈は勿論、それを隠そうとした藤堂達、ついでにそれを是とした場合はカレンにも罰はあるだろうが、それでも、納得のできるモノであるならば、是としてもいい。
 そう、思って。
「君は、恋をしたことがあるか?」
 だが、藤堂からの答は答になっていないもの。
 それに、はぐらかす気かと憤りかけたが。
 あまりにも真剣な藤堂の視線に気を静め、こたえた。ゼロも認めた藤堂が、ここでそんな細工をするとは思えなかったから。
「…はい」
「それは、どんな恋だった?」
「ど、どんなって…」
 それでも、なんでこんな事を問われるのかが、分からない。
 ましてや、質問の意味すら。
「楽しいものか? 哀しいものか?」
「えとえと、た、楽しかったかと」
 そう。
 恋と聞いてまず思い浮かぶのは、恋人との楽しい逢瀬とか、一緒にいると嬉しいとか、そんなものだろう。
 とはいえ、カレンもまだまだ17歳。ましてや10歳の時以来、恋をしている暇は殆どなかったので、カレンの言っている恋とは、恋とも言えない幼い初恋のことだったりするのだが。
 それでも、その人の事を考えると、胸がほわほわした。
 友達と、恋の話をするのも楽しかった。
 だが。
「そうだな。朝比奈も、楽しかったと言っている」
「はい!?」
 あまりといえば、あまりにも意表を突いた言葉に、思わず素っ頓狂な声が出たのも、仕方がないだろう。
 もしかしなくても、朝比奈の雲隠れの理由って逢い引き? 思わずそう思ってしまったのも事実。
 それならば、藤堂達の言葉を是とすることはできない。扇に報告して、規律違反をとがめなくてはならない。
 恋愛にうつつを抜かすなとは言わない。
 が、今の状況を考えろと言いたい。
 だが。
 何かが引っかかった。
 朝比奈がそんな理由で規律違反をして、あの藤堂が許すのだろうか?
 藤堂の言い方が、真剣だったから…というのもあるが、それ以上に、発せられた言葉そのものに引っかかりを覚えた。
 一体何だと思考を沈めて、藤堂の言葉を頭の中でなぞって…。
 気がついた。
「楽しかっ…“た”?」
 そう。
 藤堂は、現在進行形ではなく、過去形で言ったのだ。
 楽しかった、と。


…ということで、中編です。
メインは、カレン。
でも、朝ルル。
本人達、名前しか出ないんだよなぁ。
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