月読みの森

えへへのへ

インテで買ったストラップミニがま口v
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実用的だけど、かわういv
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そのついでに、
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私の愛しいあの人

幕間7



「どういう、ことだ」
 総督のいなくなった執務室で、いくつかの声が一人を責めていた。
 本当ならば、総督がいなくなったのだ。
 ソレへの対処が最優先となる。
 だが。
「ゼロがルルーシュ殿下であったというのは」
「本当、です」
 これにつきる。
 本来ならば、総督が自らテロリストに降るなど、あってはならない。
 だが。
 相手が身内…それも、ずっと探していた姉であるとしたら…。
 そしてずっと味方だと思っていた相手が、自分を騙していたとしたら。
 行くのは、当然ではなかろうか。
 そして問題なのは、
「その事実を、なぜ我々は知らなかったのか?」
である。
 確かにスザクはラウンズで。
 テロリストのトップが皇族であるなぞ醜聞でしかない。
 しかし。
 しかし、である。
 自分…総督補佐の一人であるギルフォード卿、また、ミス・ローマイヤをはじめとする幹部の面々には知らせて然るべきではないだろうか。
 だのに、目の前のこの男は、“皇帝の命令”…ただそれだけで秘匿していたのだ。
 それは、皇帝の命令が絶対でアルというのは分かる。
 …分かるが、それこそ、時と場合である。
 実際、今、ソレを自分達が知らなかったが故に、対処ができないでいる。
 はじめ、テロリストに総督が奪われたと言われ、すぐさまナイトメアをかって、出ようとした。
 だが。
 その時その場にいた者の一人が、控えめながらゼロは皇族ではないのかと、言ってきたのだ。
 その時の衝撃!
 しかもその者は、「ラウンズ様は、知っておられたようですが」ときた。
 急遽問いただせば、黙秘。
 それでも問い詰めれば、最初は「陛下の命令ですので」とかぐずぐず言っていたが。
 一喝して、ソレが事実ならばと懇々とどうなるかを説明してやれば、
「そんな、こと…」
と絶句していた。(本当にこいつは騎士か?)
 そして、事実を詳らかにした。
 そう。
 ゼロは、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア殿下。
 8年前に日本に留学生…人質として送られ、死んだとされていた方であったと。
 しかも、である。
 皇帝陛下はソレをご存じで。(当然、スザクもである。)
 配下の機情とセブンに、監視を命じていたと言うから驚きだ。
 一体、何を考えておられるのか。
 いや、ソレよりも。
「御前は、一体何を考えている?」
「陛下の、ご命令ですので」
 ああ、頭がいたい。
 これで言ってもむだだろうが…言いたい。
 なにを、していたのかと。
 なぜ、陛下に持って行ったのかと。
 その場で殺してしまえば良かったのに。
 あるいは、政庁に連れてくれば。
 そうすれば、ユーフェミア様の汚名を雪げたものを。
 それすらにも思い至らず、かつての知己(殿下らは、当時の枢木家に世話になっていたのだ。面識はあったはずである。)自らの出世の道具にしたとは、唾棄すべき行為である。
 だが、それすらもこの男は分かってなぞいない。
 とはいえ、今はソレを取りざたする時間も惜しい。
 この男の処分は、事が終わった後だ。
 今は…。
 
 秘密裏の尋問の後。
 ギルフォード卿は、本国へと通信を繋ぎ、皇帝への謁見を申し出た。
 勿論、総督のことや自分たちの不始末を含め、今後の指示を仰ぐために、である。
 総督の誘拐をはじめ、ゼロの正体が正体であり。ついでに、関わっていたのが、ラウンズであり、指示していたのが皇帝であるとなれば、事を公にできるはずもなく。
 とりあえず、尋問の時にいた側仕えの者達は、他に情報が漏れないように隔離してある。
 一人、ラウンズの男だけは彼の権限では何もできないので野放し状態ではあるが、とりあえず、総督を浚われた咎をもって、謹慎状態にしてある。
 その上での、一人だけの謁見申し込みである。
 故に。
 ここにいるのは、彼のみである。
 ひとつ彼を弁護するのならば、本国への…しかも皇帝への直接通信である。何重にもプロテクトがかけられ、秘密は守られるようにしてあった。
 だが。
 彼らの方が、上手であっただけのこと。
 それだけで、もう一人の人物を、この場に招くことになる。
 それは、卿が謁見を申し出、それが受諾され、皇帝が通信画面にその姿を現し…ギルフォード卿が拝謁を許された礼を述べ、正に要件たる言葉を発しようとしたその瞬間。
「お久しぶりですね、父上」
 黒のスーツを身に纏い、騎士団の面々を引き連れたゼロが、画面に現れた。
 
 そして。
 すべてを飲み込む嵐が、始まった。


33へ


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