月読みの森

飾りましょうv

うーみゅv
またまた、頂いちゃいましたv
…枠があればいいのに。
ということで、まずは前編v
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vestige【前編】

リク内容
※朝ルル
※時間軸は一期
※白主従厳しめ(糾弾)
朝比奈のみゼロバレ済み
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

「省吾…」
「ルル…」
互いに名前を呼びながら触れるだけのキス。
偶然という名の神の悪戯によって、騎士団に合流した直後に朝比奈にばれた。
ゼロのきっかけにもなったC.C.以外は誰も正体を知らなかったのに、彼に知られた。
日本に来た時に藤堂と一緒にいたのを覚えていたルルーシュと、スザクに纏わりつかれていたのを覚えていた朝比奈が再び惹かれあうのは必然だった。
「ねぇ、合衆国日本の設立…それは決定事項?」
日本という名を取り戻したいのは本心。
けれど彼がそれを成し遂げる事は容易ではないとわかりきっている。
だからこそそれに伴う負担がどれだけのものか、耐え切れるのか不安になる。
「決定だ。でも、一気には無理だから…地域を限定して広げていく事になってしまう…」
ルルーシュが何を心配しているのか、朝比奈はわかっている。
国が国を侵略するように攻めていくのは容易い。
その逆、奪い返すのはそうはいかない。
「わかってる。だから俺達は君と一緒に頑張るよ」
「ありがとう、省吾」
仕事に区切りがついていた事を利用してプライベートのを満喫していた時間は、終わりを告げた。

ドンドンッ

ゼロの私室の扉が激しく叩かれる。
その向こうから団員の誰かの慌てる声が重なる。
ルルーシュはゼロの仮面を被り、叩かれていた扉を開いた。
切羽詰る団員が、今すぐ来てください!と繰り返している。
「わかった、すぐに行く。朝比奈、来い」
省吾から朝比奈に呼び方が変わってしまったのが残念だけれど、そうは言ってられない。
朝比奈は頷いて腰をあげ、ルルーシュの後をついていく。
その際にロックを掛ける事は忘れない。
「どうした」
ラウンジの大型の画面の前に団員の壁。
後ろで眺めていた藤堂が最初にその質問に答えた。
「ゼロか。緊急速報らしい、ユーフェミア副総督が今から何か重大な報告があると」
タイミングよく画面の背景が変わる。
そこは政庁に設けられた記者会見をするスペース。
端から現れたのはユーフェミアとその騎士、枢木スザク。
どちらも正装を纏っている。
『私より重大な報告があります。私、ユーフェミア・リ・ブリタニアの名の下に、富士周域に行政特区日本を設立いたします。イレブンは日本人の名を取り戻せるのです。そしてゼロ、手を取り協力をして欲しいのです』
それからもユーフェミアはいろいろな事を話していた。
だがルルーシュはどれも耳に入らなかった。
ユーフェミアにあの時ルルーシュだとばれてしまった事がいけなかった。
マントの下で拳を握り手を振るわせた。
手だけには留まらず、肩も僅かに震えている。
ルルーシュの隣にいる朝比奈だけがそれに気付いて、そっと肩に手を乗せた。
落ち着かせるようにポンポンと軽く叩かれた事で意識は現実に引き戻される。
「なぁ、俺たちも参加していいんだってよ。ゼロ、どうするんだ?」
「…お前達が参加したいなら、私は止めない。だが…穴が多すぎる」
どの辺りが欠点なのかさえ告げず、ルルーシュは踵を返してラウンジを出て行く。
呼び止める声も無視してただ引きこもる場所へ向かう。
その後ろを朝比奈は何も言わず、ただ黙ってついて行った。
震える指先でパスワードを打ち込みロックを解除する。
扉は開いたのに立ち尽くす彼の背に朝比奈は手を添えて室内へ促した。
子供のような姿とは別の、大人の余裕さの行動。
「ルル…」
仮面を外されても動かない。
俯いた顔を覗き込むと彼は酷く傷ついた顔をしていた。
零れる涙を拭いながら何度も何度も彼の名前を呟いた。
「しょ…ご…ッ!」
嗚咽を漏らしながら朝比奈にしがみ付いた。
計画を崩された悔しさと、伝わらなかった辛さが入り乱れる。
「ルル、あのお姫様、宣言の会場に来て欲しいって言ってたよ。欠点、言っちゃおうよ、ね?」
ルルをこんなに傷つけた罰を与えなきゃ。
「ユフィとスザクなら…うっ…わかってくれると…思ってたんだ…ひっく」
小さな子供のように泣いた。
朝比奈はあやすようにその背中を一定のリズムでさすった。
「俺がいるから、ルル」
省吾、と何度も名前を呟き、そして泣きつかれて朝比奈の腕の中で眠ってしまった。
そんな彼をベッドに運び、自分も一緒に横になって彼を包み込んだ。
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