月読みの森

ルルちゃん、誕生日おめでとうv

と言うことで、今日はプリンを食べましたv(グリ○のプリンですが♪)
で、お話をアップしたのですが…。
なーんとなく、わけが分からん展開に。
ま、取り敢えずは両想いと言うことでv

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プレゼント


『おめでとう』
 この言葉が、もう一度嬉しくなったのは、いつ?

 幼い頃は、とても嬉しかった。母と妹がいて、優しい義兄や義姉が祝ってくれたから。離宮に仕えている者達も、言葉と共に、優しい眼差しをくれたから。
 けれど。
 母が死に、妹が闇に囚われて…。
 あの男の言葉を聞いてから、自分の生を疎ましく思った。
「おめでとう」
 これは、自分に相応しい…与えられるべき言葉ではないのだと、思えてしまった。…それがナナリーからの言葉であっても、表面上は喜んで見せたけれど、心からの感謝をもてなくなった。
 …一度、あの人が言ってくれた言葉は、心に届いたけれど、あの男が日本に攻め入った時…、自分たちを見捨て、あの人から国を、心を奪った時、その同じ血が流れていることに嫌悪を感じて、再びこの言葉が疎ましくなった。
 なにが、めでたいのか、と。
 それから、7年。
 ずっとずっと、疎ましかった。
 こんな自分など、生まれてきたのは間違いなのだと。
 存在自体が間違いなのだと、心のどこかでそう思っていた。
 ただ、妹のためにだけ、生きている振りをしていた。
 彼女だけがほんの少し、心を揺さぶったから。
 だから、彼女の言葉には、微笑み返すことが出来た。
 でも、他の人間には、微笑むことなど出来なかった。
 出来たのは、ただ、仮面を貼り付けることだけ。
 それが、変わったのは、あの時。

 活動が終わり、表の世界へと戻るべくアジトを出るために、最短である格納庫を通った時。
 誰もいない筈の深夜の格納庫で、聞こえた声。
『おめでとう、ルル君』
 その声に、思わず足を止める。
『君に会えたことに、感謝を…』
 それは、朝比奈の声。
 間違いなく、ルルーシュを…自分の生を愛しむ、喜ぶ声。
 そう、明日は…否、もう深夜を過ぎたが故に、今日は、自分の誕生日。それを、言祝ぐ、声。
 ことば。
 その言葉は間違いなく、自分の心に沁み、揺さぶった。
 気づけば、熱い雫が頬を濡らしていた。

 とても、嬉しかった。
 ずっとずっと否定していた自分という存在。
 凍った心。
 それを、あの人は、…省吾さんは、たった一言で溶かしてしまった。
 死んだと思っているはずなのに、それでも、その言葉をくれた。
 生まれてきてくれて、ありがとう…と。
 それを聞いた瞬間から、それは、また嬉しい言葉となった。
 なによりも嬉しいプレゼントを、あの人はくれた。
 だから。

「ありがとう、省吾さん。
 …必ず、返します。貴方に、日本を」

 心からの感謝と愛を、貴方に。  
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