月読みの森

頂いてきましたvその2

えへへへへへv
中編ですv
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楽しい時間が過ぎるのは 中編
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30万HIT御礼フリー配布小説

注意:

※朝ルル
※ギャグとシリアスの中間な感じ?
※生徒会メンバーへの紹介の前に、黒の騎士団に全部ばらし~。
※藤堂さん+四聖剣は全部知ってた。
※ルルが幸せなら何でもOK!
※色々捏造は当然!

 そんなの許せない!という方は、このままバックプリーズ。
 それでもイイ!という方は↓へスクロール


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― 幹部達のラウンジ

 カレンを伴ってやって来たゼロに、幹部達の視線が集中する。
「あれ、カレン、来てたのか?」
 まず、扇がカレンに声をかける。
「あ、はい。・・・直接、ゼロのところに。」
「そ、そうか。・・・ゼロ、今日は、何を話し合うんだ?」
「・・・ああ、今日は・・・そうだな、黒の騎士団の今後を話し合おうか。」
「「「「???」」」」
 扇の問いに答えたゼロの言葉に、幹部全員が首を傾げる。
「・・・それって、どういうコト?」
 心底不思議そうに訊ねたのは朝比奈。スッとそちらを向いたゼロは、ひょい、と肩を竦めた。
「・・・このまま、ブリタニア軍とちまちま戦っても、埒が明かないということだ。だから、もう少し、大規模に動きたい。」
「大規模というのは?」
 藤堂もゼロの真意を捉えかねて、眉根を寄せる。
「・・・そろそろ、最後の切り札を使おうと思ってな。こちらもあちらも譲れないのだから、この際、使えるものは何でも使う。」
「・・・ちょ、ちょっと待った、それって・・・。」
 なぜか慌てたのは、朝比奈だった。ゼロの言う最後の切り札が何か気付いたためだ。
「そう。・・・恐らく、お前の考えている通り。・・・それが有効な一手であることは、C.C.に確認済みだ。」
 自信たっぷりに言うゼロに、朝比奈は更におろおろしだす。
「ま、待ってよ!・・・もしかして、それで、明日なわけ!?明日で仮初の平和を捨てるつもり!?」
「捨てる訳じゃない。」
 ゼロが反論するのと同時に、朝比奈の“明日”という言葉に、カレンがあっと声をあげる。
「カレン?」
 カレンの隣に来ていた井上がどうしたの、と訊ねると、カレンはビシッと朝比奈を指差した。
「ありえない!・・・あ、朝比奈さんだったの!?」
 その叫びに、朝比奈は一瞬ギクッとしてから、ゼロの様子を窺い、小さく頷いたのを見て、肩を落とした。
「・・・そうだけど~・・・紅月さん、何にも聞いてなかったの?」
「だって、聞き出そうとしても、話、誤魔化すんですよ、こいつ!!」
 カレンがゼロを“こいつ”呼ばわりして指差したものだから、話についていけていなかった幹部達が全員ギョッとする。
「か、カレンッ!」
 心酔まではしていなくても、それなりに敬意を払っていたゼロに対しての態度ではないカレンの言動に、井上は慌ててその肩を掴む。
「成程・・・まあ、でも、そうだよねぇ・・・完全に接点が無いように思えるし、あり得ないもんね。」
 1人納得した朝比奈は、ゼロに視線を向ける。
「まあ、いいや・・・もしかしなくても、今日、その仮面を取るつもりなんでしょ?」
「ああ。」
「「「「えぇぇぇっ!?」」」」
 全員の驚きの声に、ゼロは肩を竦めた。
「そんなに驚くことではないだろう?お前達だって、常日頃、素顔くらい見せろと言っているじゃないか。」
「そ、そりゃ、そうだけどよ・・・。」
 幹部の中でも、最も咬みついていた玉城が動揺したように呟く。
「・・・つまりだ、私の素顔が最後の切り札になる。・・・だから、今まで隠していた、と言えば良いか?」
「さ、最後の切り札が、ゼロの素顔?」
 まだ、話についていけていないのか、扇が混乱した様子で訊ねる。すると、ゼロはコクン、と頷いてから、ただし、と言い添える。
「・・・これで、本国までもが動き出すことは間違いない。私の存在は、それくらい、ブリタニアにとっては拙い存在だからだ。」
「ええ!?・・・それって、こっちが不利になるんじゃないのか?」
 扇が慌てると、ゼロは泰然として答える。
「大丈夫だ。その辺りの根回しはすでに終えている。」
「終えてって・・・いつ、そんなことしてたのさ。」
 初耳だと言わんばかりに、朝比奈が訊けば、ゼロはクスと笑った。
「ここ数日の間に。・・・黒の騎士団を作る前から計画だけはあったんだ。だが、まだ、それを実行するだけの覚悟がなかったんだが・・・。」
「ふーん・・・俺達に相談無しで、ね。」
 ぼそ、と呟いた朝比奈に皆の視線が向くが、本人は嫌そうに眉を顰めるだけ。
「・・・拗ねるなよ、朝比奈。」
 二ヤリと笑った卜部が言えば、朝比奈がウッと詰まる。
「そうだぞ、大人げない。」
「まったくだ。」
 仙波と千葉までそう言い、藤堂も是と頷く。話についていけてない、旧扇グループの幹部達は首を傾げるばかりだ。
「ふーん・・・朝比奈さんだけじゃなくて、藤堂さんや四聖剣まで、ゼロの正体をすでに知ってたってことね。・・・完っっっ全に騙されたわ!」
 唯一全てを悟ったカレンがぎろりと四聖剣と藤堂を見やってから、ゼロに視線を向けた。
「しょうがないだろう?・・・頼むから察してくれ。」
 溜息をつきつつ、ゼロは仮面に手を伸ばし、あっさりとその仮面を外した。
「「「「っ!!?」」」」
 さらりと落ちたその艶やかな黒髪と、白磁のように白い素肌。そして、整った顔立ちに紫電の瞳。パーツ一つ一つが美しく、そして、それらが一つも互いの邪魔をすることなく、完璧な美しさを作り出している。
 その美しさに、幹部達が見惚れていると、カレンが呆れたように言った。
「・・・ルルーシュって、ホントにタラシね。」
「・・・そのつもりは無いんだが。」
「・・・で、藤堂さんや四聖剣とはどういう知り合いだったワケ?・・・もう、教えてくれるんでしょう?」
 未だ呆然としている扇達を放っておき、カレンはルルーシュに訊ねる。
「7年前、俺が枢木家に世話になっていた時に、桐原公に紹介してもらった。・・・少しの間、護衛兼監視役として、俺の傍にいたんだ。」
「・・・スザクと幼馴染っていうのは聞いてたけど、まさか、そういう関係だったとはね。・・・でも、7年前って、開戦直前よね?どうして、日本にいたのよ。ブリタニア人はほとんど本国に帰っていたはずだけど。」
 首を傾げるカレンに、ルルーシュは眉を顰めた。
「話せば長くなる。・・・覚悟して聞いてくれ。」
 ルルーシュは包み隠さず、全てを打ち明けた。最初は呆然としていた幹部達も、ルルーシュの本名を聞いた瞬間仰天し、そして、マリアンヌ暗殺の事件や日本に送られるまでの経緯を聞いて、自分のことのように怒った。挙句には、それを知りつつ黙っていた藤堂や四聖剣にズルイと詰るような視線を向け始める。
「・・・うわぁ、全員味方なハズなのに、俺、今、すっごいアウェイな気分なんだけど。」
 特に、朝比奈へ向けられる視線は、嫉妬も込められていた。ルルーシュを小さい時から構い倒し、ちゃっかり恋人の座についていたのだから、当然と言えば当然なのだが。それに関しては、藤堂も他の四聖剣もフォローする様子は見せない。
「まあ、抜け駆けした朝比奈が悪いな。任務外でもルルーシュとナナリーに会いに行って、2人を手懐けちまうんだもんなぁ。・・・しかも、当時10歳のルルーシュに手ぇ出したんだぞ?」
「「「「「何ィっっ!!?」」」」」
 卜部の爆弾発言に、幹部全員が朝比奈に詰め寄った。
「おまっ、何考えてんだよ!!犯罪だぞ犯罪!!」
「そうよ!10歳の子供に何してんのよ!!」
「恥ずかしいと思わないのか!!」
「お前には理性というものが無いのかよ!!」
「最っっ低!!」
 壁際まで追い詰められた朝比奈は、卜部に向かって叫ぶ。
「ちょっと、卜部さん!!誤解を招くようなこと言わないで!!俺、ルルーシュに手なんて出してないですって!!」
「おいおい、しらばっくれたら駄目だぜぇ?・・・お前、ルルーシュにふざけ半分で“俺のモノ~っ”とか言って、首元にキスマークつけただろうが。」
「あ、それは、確かに。」
 あっさり認めた朝比奈に唖然とした幹部達は、次の瞬間、ハッとしてルルーシュを振り返る。と、そこには、顔を真っ赤に染めて俯き、フルフルと震える姿があって。
「る、ルルーシュ?」
 カレンが恐る恐るルルーシュに声をかけると、バッとルルーシュが顔をあげる。その顔は羞恥で真っ赤になり、涙で潤んだ目で朝比奈を睨み、次の瞬間、ルルーシュは叫ぶ。
「・・・ご、の・・・省吾のッ、馬鹿ぁぁあっっ!!!」
「ええ!俺!?・・・ちょっと待って、ルルーシュ!!バラしたの卜部さんだから!俺じゃないから!!ちょっと!?待ってってば!!」
 叫んだ瞬間、ラウンジから飛び出してしまったルルーシュを、朝比奈が慌てて追いかけていく。
「・・・ありゃ、しばらくかかるな~。」
 ニヤニヤと笑い、見送る卜部は確信犯である。
「卜部さん・・・あれは、卜部さんが悪いですよ。」
 じと目の千葉に、卜部はしれっと答える。
「でも、ルルーシュは俺には怒んねーんだよな。・・・昔っからよ。」
「役得だな・・・お前の場合、朝比奈の暴走を良く止めていたから、ルルーシュ君の中では、兄貴分的な存在なんだろう。」
 藤堂も苦笑をうかべる。その様子で、ルルーシュと藤堂や四聖剣との関係を察してしまった幹部達は、朝比奈に対し、嫉妬半分同情半分で応援を送った。

―・・・ファイトだ、朝比奈!

「あれで、明日、大丈夫なのかしら・・・。」
 1人、生徒会のメンバーとの約束を心配したカレンが、ボソ、と呟く。
「大丈夫だろう。・・・朝比奈はルルーシュの機嫌を直すのは得意だから。」
 その呟きを耳にした千葉がクス、と笑い答える。
「・・・なら、良いんですけど。・・・明日は、藤堂さん達も来るんですか?」
「いや。・・・恐らく、朝比奈だけを連れて行くつもりだろう。紅月君、すまないが、もし、朝比奈が暴走したら、止める役目を引き受けてくれるか?・・・ルルーシュ君では、止められないだろうからな。」
 首を横に振った藤堂に頷き、カレンはガッツポーズを決めた。
「任せて下さい!・・・ぶん殴ってでも止めますから。」
「・・・カレン・・・結構、朝比奈がルルーシュに手を出したこと、怒ってるんだな。」
 扇のその呟きをカレンは黙殺した。

― 翌日

 正午を過ぎた頃、アッシュフォード学園の制服を着たルルーシュが、幹部達のラウンジに入ってくる。
「・・・もう行くの?」
 ソファーでくつろいでいたカレンが、パッと立ち上がり、訊ねる。
「ああ、そろそろな。・・・カレン、君も着替えておいてくれ。」
「わかったわ。・・・さすがに騎士団の格好じゃ目立つものね。」
「ああ・・・租界も歩くし、出来る限り目立たないようにしないとな。」
「朝比奈さんは?・・・軍服、着替えさせたんでしょ?」
「・・・ああ、俺の服・・・貸した。」
 ボソ、と言ったルルーシュの苦々しい表情を見て、朝比奈の反応を一様に思い浮かべた面々は複雑な表情をうかべた。
「・・・そ、そう。」
 カレンは思いっきり表情を引き攣らせ、きょろきょろとあたりを見回す。
「で、その、朝比奈さんは?」
「・・・省吾は、藤堂さんのとこに行った。・・・自慢してくるらしい。」
 はぁ、と溜め息をつくルルーシュに、思わず同情してしまったカレンは、ポン、とルルーシュの肩に手を置いた。
「・・・あんた、随分と厄介な人を好きになったもんね。」
「・・・う。だって、一番、省吾が親身になって相談に乗ってくれてたんだ。」
「で、絆されちゃったワケねぇ・・・。」
 生暖かい視線を向けながら、カレンは素直に感情を表すようになったルルーシュが見られることに満足感を得る。
 朝比奈との関係がバレた瞬間、旧扇グループの中に漂っていた、遠慮というか、皇族だったというルルーシュに対する不信感といったものが全て吹き飛んでしまって、誰も気にしなくなってしまった。ルルーシュも、その雰囲気を感じ取ったのか、警戒する様子は見せていない。
「ねぇ、ルルーシュ。会長達に朝比奈さんを紹介するのって・・・やっぱり、もう、学園には戻らないつもりだからなの?」
「公に素顔を曝せば、学園には行けなくなる。・・・でも、いつか・・・全てが終わったら、学園に帰りたい。・・・カレン、君も。」
「ええ。一緒に、ね。・・・私も、結構、あの学園は気にいってるから。」
 頷くカレンにホッとしたのか、ルルーシュが柔らかな笑みをうかべる。
 その不意打ちのような笑みを見て、免疫のない幹部達がまたも魅了されてしまっていると、ご機嫌の良い朝比奈がラウンジにやって来た。



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 暴走が止まらず、前後編では収まらなさそうなので、前中後に分けました・・・。
 またもこんなところで止めてすいません・・・orz


ルルが省吾と呼び捨てにv
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